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SM小説に託し、日々浮かぶ妄想をハードに書き綴って、美女を責めさいなんでいます。緊縛、剃毛、浣腸などなど・・・どうぞお楽しみ下さい。

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思わず梨花子が声を上げた。しかし、すでに忘我の杜若には届かない。
「アアゥゥ・・・・・・」
「ハァ・・・ァァ・・・」
三人の巫女は権衆と一体になって動く。その高まりと涼やかではあるが激しく鳴り響く鈴の音と共に、小屋の中が徐々に暗くなっていった。蝋燭が消えてゆくのではない。蝋燭の光ごと闇が覆ってきている。その闇が徐々に濃くなっている。
梨花子は目がおかしいのかと思った。だが、後手に縛られた身では、こすってみることも出来ない。
御台所様の方を見た。夕闇のような明るさの中で、御台所様はじっと目をつぶっていた。 すでにこの闇を承知しているかのように。
闇に呑まれるように鈴の音も消えてゆく。

現実には、ほとんど絶頂に追い上げられた巫女たちからは、華やかに鈴は鳴り響いているし、甘やかな声も漏れている。それなのにそれすら、無声映画のように消えて行った。
「アアアア~~~~」
「オオウッ」
巫女たちも既に現実感を失っていた。

異界が奥宮を支配し始めた。徐々にこの現実の世界を、空なる神の世界が支配してきていた。全ては暗黒であり、また光り輝く世界である。暗黒と思えば暗黒であり、光り輝くと思えば光が満ち溢れている。
物質は消え去り、そこには気だけが存在している。いや、存在もしていない。完全に「空」の世界であり、その「空」が同時に物質となって、人間には認識できる。

権介が水木の中に精を迸らせ、続いて夏椿、杜若が逝き果てた時には、すでに闇がすっかり小屋の中に満ち、梨花子にはその様は見えないし、音も聞こえなくなっていた。
何も聞こえなくなったというのではない。巫女たちの声に変わって、梨花子の耳には何やらぶつぶつ呟く声が聞こえ始めていた。それが徐々に言葉となって梨花子の中にまとまってきた。
<嬉や、嬉や・・・>
耳に聞こえているのではなかった。頭の中・・・そうでもない、闇の中に呟き声が漂っている。それが、無意識のうちに、梨花子の口から漏れている。
「嬉や、嬉や・・・」
だが、発せられる声は梨花子の声ではない。しわがれた男とも女とも取れる声である。
闇はますます濃く部屋を満たしてくる。暗くなったというのではなく、闇というものが部屋にどんどん増えて、密になってゆく感じである。
「嬉や、新たな亥年の躰を・・・桜子、お前は戻れ。桜子に戻れ・・・」
「おお、梨花子は我が物となった。我が躰となった・・・」
別の声が梨花子の口から漏れる。完全に男の声である。梨花子はいつのまにか、上下も前後左右も闇に包まれて、闇の中に浮いていた。

完全な闇の中にいながら、梨花子一人が光に包まれている。この闇の中で誰かが見ていたら、その中に光となって浮かぶ梨花子の裸身を見ていたはずである。
だが、逝き果てた巫女たちは、気を失った中で、異なる世界に自分たちの身があることだけは分かっていたが、現実の奥宮から離脱した空間にはその他に誰がいただろうか。まして、梨花子のように意識が奥宮という物質空間から離れ、神と一体になってしまった者が。それだけではない、梨花子は奥宮に括られた躰を残し闇に光となって同化していた。全くの闇という空間に、光という、物質を持たない存在として、梨花子は同化していた。
光源から発せられる光とは違う。光源はない。ただ光だけがある。そして光に包まれた梨花子の意識は、また片方では大神様であった。

大神様は男根そのものとなり、待ち受ける大神様と一体となった梨花子の中に入る。梨花子と一体になった大神様がいるのでなく、男根になった大神様もまた梨花子そのものである。だが、そこに形があるわけではない。梨花子の感覚の中で、梨花子が大神様を迎え入れていた。
「アア、きて・・・もっと深く、もっと強く。アアア~~」
梨花子の自分の声とは違った艶めいた女の声に変わる。梨花子の若い声ではない。かといって御台所様の声でもない。まさに女そのものの声である。
究極のよがり声・・・そういうものがあればそれであろう。
「ア~・・・・・・アア~・・・・・・」
波のように押し寄せては戻り、押し寄せては戻る艶めいた声・・・そして、梨花子は躰中が子宮になっていた。
<イ、イ、イクー!>
梨花子の光が薄くなり、全ては闇の中に紛れた。

その頃、奥宮は魂の抜けたような梨花子を残し、誰もいなくなっていた。
そして翌朝奥宮に桔梗が訪れたときには、梨花子は新しい御台所様として誕生していた。

伊野谷村が現世に実在するのかどうか、新しい御台所様ですら分からない。ただ、全ての世界は、宇宙の果てまで大神様のご意志に司られ、人間はもちろん、全てのものは限りあるものとして、大神様の手の中にある。大神様だけが限りない唯一の存在だと言うことを、大祭の暗黒と光の中で、梨花子は知ることが出来た。その結果、梨花子と言う名を持つ肉体から脱皮でき、大神様と一体となれる御台所様になったということを悟ることが出来た。
かつて梨花子と呼ばれていた御台所様は、桔梗と小菊を付人とし、12日に一度大神様に呼び出され、大神様が憑依した權衆と共に異界を彷徨っている。
御台所様が呼ばれない日には巫女たちが舞を捧げ、大神様を慰めている。杜若が巫女として増えたため、一番年長だった水木は、いつの間にか掻き消える様に伊野谷村を去った。前の桜子と言う名だった御台所様も大祭以降、伊野谷村から消えていた。
何処へ行ったのかは神官すら分からない。

伊野谷村では分からなかったが、東京の小さいが、由緒ある画廊で、「幻の画家・桜子日本画展」が開かれ、各界の名士が集まっていた。それまで、作品は時として秘密裏に展示されることはあったが、公に展覧会が開かれることは無かった。
その展覧会には、新作と共に画家の桜子も、時々顔を出していた。今までどこにいたのか分からないが、忽然と姿を現した三十代の艶めかしい美女だった。
*****************おわり**************


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