FC2ブログ
SM小説に託し、日々浮かぶ妄想をハードに書き綴って、美女を責めさいなんでいます。緊縛、剃毛、浣腸などなど・・・どうぞお楽しみ下さい。











新しい物語が始まります。削除した「爛れた因習」をベースにし、加筆・変更をしていますが、「爛れた因習」は書きながら、物語を組み立てていったため、プロットにかなりの無理がありました。今回改めるに当たり、当初考えていたシュール的なものに徹底的にこだわり、かなりの部分を変更しようと思っています。
責め場、濡れ場もリアリティに捉われずに、もっと書き込み、読み応えのある物語にしてゆきますので、従前に増してのご愛読を、お願いいたします。(masterblue)


男の頭の中で、電話の呼び出し音が響いた。昔の黒電話の音である。それと同時に、何も置いてない壁の棚に、黒電話が忽然と現れた。ダイヤルも無い不思議な電話機である。
この電話が鳴ることはほとんど無い。鳴ると言っても実際には男の頭の中で響くだけであり、他の者には全く聞こえないし、電話機も見えない。何時鳴るかは決まってはいない。しかし、それが鳴る前には、導かれるように、男はこの自分の書斎に来ていた。

男は用心深く受話器を取り上げた。
「はい・・・」
「私だ」
太く低い声である。地の底から湧き上がってくるような、陰鬱とした響きである。何度聞いても馴染むことができない。さらに、男の声か女の声かも判別できない。低いので男とも思えるが、聴きようによっては老女の声とも取れる。
「大神様‥‥‥」
「そうだ。忘れてはいないだろうな。今年は12年に一度の大祭の年だ。準備は整った。後は素直な心で、大神の声に従うべし」
「はい、それはもちろん」

男は大神様の正体を知らない。それどころか、会ったことすらない。
しかし、大神様は男のことを良く知っているようである。
何時の頃からこの電話が掛かるようになったか、男は定かには覚えていない。もう八十歳を越した。今も掛かってくるのは、男の家系に引き継がれる、何か“気”の様なものなのかもしれない。
男にとっては底知れぬ不気味な存在であった。 しかし、男の家に代々続く役目である。断るにしても、誰に断ればよいのかすら、男には分からなかった。

        *   *   *
一両編成のジーゼルカーは、長沼梨花子一人を降ろすと、とことこと走り去って、トンネルの中に消えて行った。
東京を朝発ったが、このローカル線の本数が少なく、もう午後2時を過ぎていた。
何もない無人駅である。単線の線路と短いホームだけで、駅舎も改札口もない。線路の向こうにはむせ返るような緑の山が迫っている。
ホームからなだらかなスロープを降りると、梨花子の目の前に、一本の舗装道路が夏の陽に光っていた。
道路の向こう側は沢でもあるのか、深く切れ込んでいて、その先も緑の山が幾重にも重なっている。
深い山の間の沢沿いに、道路と鉄道が敷かれている。その他には何も無い。
いや、道路に一台のRV車が停まっていた。そしてその傍らに、あっさりしたTシャツとブルージーンズの若い男が立って、梨花子の方を見ていた。
その姿を認めると梨花子はほっとした。少なくとも連絡はちゃんと出来ていたようである。
「長沼さんですね」
「はい、伊野谷村の・・・」
「八木原です。お迎えにきました」

クーラーを利かせてくれていたらしく、車の中は程よく冷えていた。
助手席に座ろうとした梨花子を、八木原はお客さまだからとリアシートに座らせると、車をスタートさせた。
八木原は全く口をきかない。梨花子の素性についても、目的についても訊こうとしない。梨花子は段々気詰まりになってきた。
「あの、ちょっとお話していいですか」
「ああ、はいどうぞ、何でしょうか」
「伊野谷村へは遠いのでしょうか」
「途中からかなり荒れた山道になるので、一時間位はかかります」
だが、それで話は終わってしまった。

舗装道路を右に折れ、細い道になり、その先で深い沢を越す。沢からはこの暑さなのに霧が湧きあがっていた。それがその先の見通しを全く閉ざしてしまっていた。しかし、八木原にとっては慣れた道のようで、霧の中を特に速度を落とすことなく進んで行った。対向車は全くない。そういえば、ここまでの舗装道路でも車に行き会うことがなかった。それほど辺鄙なところなのだろう。そこからさらに奥深く入ってゆくようである。 梨花子にはまるで雲の中を走っているようで、どこがどうなのか全く分からなかった。

長沼梨花子は白薔薇学園大学の大学院生である。文学研究科修士2年で、民俗学を専攻している。
指導教官の森戸義純教授の勧めで、日本の奇祭や秘められた祭りを修士論文の研究課題にしていた。夏休の間も、休む間もなく論文をまとめている。今回の伊野谷村への調査もその一環であった。伊野谷村への調査は森戸が段取りをつけてくれた。
森戸の話では、この人里離れた村で、長く続けられている祭があるようである。しかし梨花子がいくら探しても、文献には載っていなかった。
「私も調べたいとずっと思っているんだ。ただ、外部の人には見せない秘事のようで、なかなか受け入れてもらえない。それだから祭を見た外部の人はいないらしい」
「それで、どうして私が」
「私も直接接触がもてなくて、間に入ってくれている人がいるんだが。その人が、今年ならいいと言ってきてくれた。ただ、忌みものがあって男は駄目らしい。とはいっても、君にもちょっと勧められない感じもするのだが」
その時は、そこまでの話で終わっていた。

その日から数日後、梨花子は森戸に呼ばれた。
「この間の伊野谷村の祭りなんだがね。間に入ってくれている人からぜひとも君をと頼まれてね」
「私を、ですか」
「そうなんだ。どうして知ったのか、君を名指しで、ぜひ祭の研究に来てほしい言っているんだが」
「行ってみます。今まで外の人が全然知らなかったお祭ですもの。研究対象としては、魅力あります」
梨花子は何かに推されるような感覚を受けて、森戸教授に答えていた。
「それじゃ、話を進めていいんだね」
「はい、ぜひお願いします」
何回かやり取りがあったようである。森戸から具体的な連絡を貰った時は、8月も中旬になっていた。

霧の中で橋を渡った。すると嘘のように霧が晴れて、車も停まった。
「伊野谷村です」
そこは村と言うより、大きな神社の境内のようであった。一本の道が橋を渡ってしばらく進んだところで左に伸びていた。その道の左右は深い森である。その森の中に、転々と平屋建ての家が建っていた。


ご訪問の記念にクリックして、ランキングを上げて下さい。




テーマ:SM - ジャンル:アダルト


管理者にだけ表示を許可する


// HOME // 
Powered By FC2ブログ. copyright © 2005 日々の妄想を形にして(SM小説) all rights reserved.

アダルト動画検索(18禁)

アダルト動画 DUGA

プロフィール

masterblue

Author:masterblue
FC2ブログへようこそ!
内容は全てフィクションです。
18歳未満の方はご遠慮ください。
リンク先でのトラブルは、一切責任を負いません。
ご自分の責任で入ってください

FC2カウンター

FC2カウンター

現在の閲覧者数:

全記事(目次)
メールフォーム

ご感想、ご要望等々お寄せください

名前:
メール:
件名:
本文:

お知らせ

バックナンバー
1.新・理不尽な崩壊
2.新・淫虐のロンド
3.新・被縛の中に
4.新・爛れた因習
5.新・恥辱の万華鏡・女教師
6.新・恥辱の万華鏡・女医
7.新・恥辱の万華鏡・人妻
8.新・淫悦への調教

リンク
カテゴリー
最近の記事
ブログ内検索

ブロとも申請フォーム
RSSフィード