淫虐調教別荘(2)女子大生 香菜(2)
聖華学院女子大学の4年になった今年は、いくらお嬢様学校といえども、香菜もそろそろ卒業論文にかからなくてはならない。そこで指導教官の島田恭子准教授と一週間ほど合宿をして、論文の骨子をまとめようと、強引に恭子を口説き落とした。
湖の美しさと、都会よりやや涼しいということ以外何もない佐野家の別荘は、勉強にはもってこいだったが、香菜は姉のように慕う恭子と過ごすことの方が目的だったようだ。ただ、恭子の方はどう思っているか、香菜にもわからなかった。
学内の会議やその他の用事で恭子が来られるのは明後日になる。それも、前もって論文の準備をしておくのには都合がよかった。
途中で昼食をとり、休み休み走ってきたため、香菜が旧道沿いにある別荘の門に着いた頃は、もう午後4時になっていた。どっちにしても今日は何もやる気はない。ビールでも飲んで、温泉に浸かって寝るだけと、香菜は考えていた。
別荘の入口にはコンクリートの柱の間に鉄柵の門がある。以前は誰かくることが分かっていれば、昼間は開けておいてくれていたのだが、ぴたりと閉まっていた。
あたり一面雑木林である。その雑木林の中を門から一筋の細い道が伸びている。
香菜は面倒くさそうに車を降りた。コンクリートの柱に以前にはなかったインターホーンが付いている。
この辺も物騒になったために、吾助の息子が付けてくれたのかもしれない。面倒だけど安全のためならしょうがないかと思いながら、インターホーンについている釦をおした。
一方、門からの呼び出し音で修司はモニター画面を見た。いらいらしている様子の香菜が映っている。ここは素直に門を開く釦を押した。門から玄関までかなりの距離があり、林の中の舗装のない細い路を走ってくることになる。修司は外で出迎えることにした。
今日香菜が一人で来るとの連絡を貰って呼び寄せておいた工務店の安田と同級生だった旅館の息子の百谷(ももたに)は、とりあえず中で待たせた。香菜は三人にとって、まさに飛んで火に入る夏の虫である。
林の中の道を曲がって、赤いBMWのクーペが現れた。
修司は日本に戻ってから佐野家の当主の紀久雄と打ち合わせるため、何回も東京へ行ったので、佐野家の様子は分かっていた。特にあの高慢ちきな子供だった香菜については、かなり調べ上げて、ほとんどのことは承知していた。間違いなく香菜が乗り回している車である。簡単な屋根のついた駐車場に乗り入れると、香菜が降りてきた。
修司たちの車は林の中に隠しておいた。修司の車はここに置いといてもよかったのだが、香菜の車に劣らない高級車では、いらぬ用心を香菜に起こさせてしまうかもしれない。
「いらっしゃい、お待ちしていました」
「なんなの、この道。もっとちゃんと手入れしておいてくれなきゃ、木の枝に擦っちゃうじゃないの」
「すみません、剪定してもすぐ伸びてしまうので」
「今日来ることは分かってたじゃない。それに合わせて手入れするのが管理人の仕事でしょ」
昔はアイドル歌手にも負けないような可愛い顔をしていた香菜は、齢を重ねてますます美しくなっていたが、性格は変わらないらしく、相変わらず高飛車に言い募る。
「キーは付いたままだから、荷物は後で部屋に運んでおいて。それにしても、今年の瞳湖は暑いわね。シャワー浴びて、すぐ冷たいものを飲みたいから、支度してよ」
「準備はすっかり整ってます。ビールもよく冷えていますよ」
香菜は紫外線避けのために着ていたのか、薄い長袖のカーデガンを脱ぐと、シンプルなカットではあるが、センスのよいクリーム色のノースリーブのブラウスになった。脱いだカーデガンは当然のように修司に手渡す。
やはりクリーム色のぴったりしたパンツが長い脚を包み、スタイルのよさを強調している。
勝手知った香菜が玄関を上がり、リビングルームへ通じるドアを開いた。そのとたん彼女はアッとばかりに立ち竦んだ。
「お嬢様お久し振りですね」
安田と百谷が部屋の真ん中で香菜の行く手を塞ぐように立ちふさがっていた。それだけではない。リビングルームの様子も以前と変わっている。リビングは片流れの屋根まで吹き抜けになっている。そのため、梁が剥き出しになっている。その梁がインテリアのひとつなのだが、以前は無かった床とのの間に木の柱がある。それも2本、2メートルくらいの間隔で立っていた。
「なんなの、この不恰好な柱は」
「そんなに尖がるな、安田さんの苦心の傑作だから」
修司の言葉使いが突然乱暴になった。しかし、香菜は気付いた様子は無い。それほど面食らったのだろう。
「こんなもの、すぐ取り払って。鬱陶しくってしょうがないわ」
「そうはいかない。この古い建物を補強するのと、お嬢様を楽しませて差し上げるために直したのだから」
安田と百谷も香菜のところにやってくると、安田が身動きが出来ないように後ろから香菜の躰を抱きかかえた。その間に、修司が隠し持っていた革の手枷を香菜の右手首に、百谷が左手首に巻きつけた。
「何するの!」
「俺がアメリカの仕事先で使っているのと同じものだ。特別製で市販なんかされていない代物でね。オーダーの一点物じゃないと気がすまない香菜お嬢様にはぴったりだろう。その他にも色々と持ってきてある。楽しみにしていてくださいよ」
からかい気味に語尾が丁寧語になっている。
手首から肘までの長さの半分以上を覆うような幅の広い手枷である。硬く厚い革で出来ていて、腕に巻き付けやすいようにカーブしているが、肌に当たる内部は柔らかく、血行を妨げたり、肌を傷つけることがないように出来ている。各々2本の太いベルトが付いていて、男の強い力で締め上げられて尾錠を掛けられてしまうと、腕にぴったりと巻きついて簡単には外すことができなくなってしまった。

ご訪問の記念にクリックして、ランキングを上げて下さい
湖の美しさと、都会よりやや涼しいということ以外何もない佐野家の別荘は、勉強にはもってこいだったが、香菜は姉のように慕う恭子と過ごすことの方が目的だったようだ。ただ、恭子の方はどう思っているか、香菜にもわからなかった。
学内の会議やその他の用事で恭子が来られるのは明後日になる。それも、前もって論文の準備をしておくのには都合がよかった。
途中で昼食をとり、休み休み走ってきたため、香菜が旧道沿いにある別荘の門に着いた頃は、もう午後4時になっていた。どっちにしても今日は何もやる気はない。ビールでも飲んで、温泉に浸かって寝るだけと、香菜は考えていた。
別荘の入口にはコンクリートの柱の間に鉄柵の門がある。以前は誰かくることが分かっていれば、昼間は開けておいてくれていたのだが、ぴたりと閉まっていた。
あたり一面雑木林である。その雑木林の中を門から一筋の細い道が伸びている。
香菜は面倒くさそうに車を降りた。コンクリートの柱に以前にはなかったインターホーンが付いている。
この辺も物騒になったために、吾助の息子が付けてくれたのかもしれない。面倒だけど安全のためならしょうがないかと思いながら、インターホーンについている釦をおした。
一方、門からの呼び出し音で修司はモニター画面を見た。いらいらしている様子の香菜が映っている。ここは素直に門を開く釦を押した。門から玄関までかなりの距離があり、林の中の舗装のない細い路を走ってくることになる。修司は外で出迎えることにした。
今日香菜が一人で来るとの連絡を貰って呼び寄せておいた工務店の安田と同級生だった旅館の息子の百谷(ももたに)は、とりあえず中で待たせた。香菜は三人にとって、まさに飛んで火に入る夏の虫である。
林の中の道を曲がって、赤いBMWのクーペが現れた。
修司は日本に戻ってから佐野家の当主の紀久雄と打ち合わせるため、何回も東京へ行ったので、佐野家の様子は分かっていた。特にあの高慢ちきな子供だった香菜については、かなり調べ上げて、ほとんどのことは承知していた。間違いなく香菜が乗り回している車である。簡単な屋根のついた駐車場に乗り入れると、香菜が降りてきた。
修司たちの車は林の中に隠しておいた。修司の車はここに置いといてもよかったのだが、香菜の車に劣らない高級車では、いらぬ用心を香菜に起こさせてしまうかもしれない。
「いらっしゃい、お待ちしていました」
「なんなの、この道。もっとちゃんと手入れしておいてくれなきゃ、木の枝に擦っちゃうじゃないの」
「すみません、剪定してもすぐ伸びてしまうので」
「今日来ることは分かってたじゃない。それに合わせて手入れするのが管理人の仕事でしょ」
昔はアイドル歌手にも負けないような可愛い顔をしていた香菜は、齢を重ねてますます美しくなっていたが、性格は変わらないらしく、相変わらず高飛車に言い募る。
「キーは付いたままだから、荷物は後で部屋に運んでおいて。それにしても、今年の瞳湖は暑いわね。シャワー浴びて、すぐ冷たいものを飲みたいから、支度してよ」
「準備はすっかり整ってます。ビールもよく冷えていますよ」
香菜は紫外線避けのために着ていたのか、薄い長袖のカーデガンを脱ぐと、シンプルなカットではあるが、センスのよいクリーム色のノースリーブのブラウスになった。脱いだカーデガンは当然のように修司に手渡す。
やはりクリーム色のぴったりしたパンツが長い脚を包み、スタイルのよさを強調している。
勝手知った香菜が玄関を上がり、リビングルームへ通じるドアを開いた。そのとたん彼女はアッとばかりに立ち竦んだ。
「お嬢様お久し振りですね」
安田と百谷が部屋の真ん中で香菜の行く手を塞ぐように立ちふさがっていた。それだけではない。リビングルームの様子も以前と変わっている。リビングは片流れの屋根まで吹き抜けになっている。そのため、梁が剥き出しになっている。その梁がインテリアのひとつなのだが、以前は無かった床とのの間に木の柱がある。それも2本、2メートルくらいの間隔で立っていた。
「なんなの、この不恰好な柱は」
「そんなに尖がるな、安田さんの苦心の傑作だから」
修司の言葉使いが突然乱暴になった。しかし、香菜は気付いた様子は無い。それほど面食らったのだろう。
「こんなもの、すぐ取り払って。鬱陶しくってしょうがないわ」
「そうはいかない。この古い建物を補強するのと、お嬢様を楽しませて差し上げるために直したのだから」
安田と百谷も香菜のところにやってくると、安田が身動きが出来ないように後ろから香菜の躰を抱きかかえた。その間に、修司が隠し持っていた革の手枷を香菜の右手首に、百谷が左手首に巻きつけた。
「何するの!」
「俺がアメリカの仕事先で使っているのと同じものだ。特別製で市販なんかされていない代物でね。オーダーの一点物じゃないと気がすまない香菜お嬢様にはぴったりだろう。その他にも色々と持ってきてある。楽しみにしていてくださいよ」
からかい気味に語尾が丁寧語になっている。
手首から肘までの長さの半分以上を覆うような幅の広い手枷である。硬く厚い革で出来ていて、腕に巻き付けやすいようにカーブしているが、肌に当たる内部は柔らかく、血行を妨げたり、肌を傷つけることがないように出来ている。各々2本の太いベルトが付いていて、男の強い力で締め上げられて尾錠を掛けられてしまうと、腕にぴったりと巻きついて簡単には外すことができなくなってしまった。

ご訪問の記念にクリックして、ランキングを上げて下さい