淫虐調教別荘(1)女子大生 香菜(1)
新しいストーリー、「淫虐調教別荘」を始めます。
相変わらずの、マンネリ、ご都合主義それに嘘っぱちが満載ですが、楽しんで読んで頂けるよう、出来るだけの工夫をします。
どうぞ、ご愛読をお願いします。
「何年も使ってないし、吾助も最近はあまり動けなかったようだから。本当にきちんとリフォーム出来てるのね」
佐野香菜は、スマホを持って、リビングルームをうろうろしながら居丈高に相手に話している。
「………」
電話で相手が話をしているようだが、母親の貴子には聞こえない。
「今度は先生も行くから恥掻かせないようにしてよ」
「………」
「じゃあ明日予定通りに出るから。着いたら冷たいビールくらいは直ぐ飲めるようにしといてね。それと、温泉も」
「………」
「そうよ、露天風呂も入れるようにしてもらわなきゃ。いいわ、着いてから気に入らない所は直してもらうから」
「………」
香菜は、スマホを切るとテーブルに乱暴に置いた。
「香菜さん、いくら吾助さんの息子さんだからって、あんまり無理は言わないのよ」
「いいのよ、あいつ昔から気が利かなかったんだから、ちゃんと言っておかないと分かんなのよ。それに、ここ何年も使ってなかったし」
「そうはいっても、息子さんも高校を卒業してからアメリカで苦労してきたんでしょう。ちゃんとした会社で、偉い人になったようだし。きちんとリフォームしてくれているわよ」
「そんなに優秀なら、あんな田舎に残らないで、吾助の葬式が終ったらアメリカへ戻りゃいいのよ。パパもよりによって、別荘の管理を頼んじゃうなんて」
「そうね、もうあの別荘もそう使うこともないし。今年が最後かしら」
「それはそうと、ママはいつ来るの?」
「あなた達のお勉強お邪魔しちゃ悪いから、それががひと段落した頃に。先生にもお礼をしなけりゃならないでしょ」
「じゃあ、一週間くらい後かな。そのくらいで論文の骨子は出来ると思う」
香菜の高飛車な電話を受けながら、高倉修司は片方の頬をゆがめるような苦笑を漏らしていた。
一人っ子で、両親はもとより祖父母にも溺愛されて、なに不自由なく育った香菜のわがままな性格は、二十歳を過ぎても直ってない、それどころかますます性格は悪くなっているようだ。
特に、ここ恵須市では大地主のお嬢様である。まだ、修司が父親と一緒に敷地の片隅の小さな小屋に住んでいた頃には、小さい香菜がかなり年上の修司を自分の下僕のようにこき使って、我儘を通してきた。
まるでアイドルとも言ってよいほどの可愛い顔立ちと、子供ながら均整の取れたスタイルの香菜に、修司はお姫様に仕えるように言うことを聞いてやっていた。
けっして、修司が喜んでやっていたわけではないのだが、父親の立場もあった。だが、その頃は具体的な計画を持っていたわけではないが、いずれこの貸しを返させてもらうつもりでもいた。父親の葬儀でアメリカから戻って来た時、香菜の父親から特別な意味合いも含めて別荘の管理を任されのを機に、アメリカの仕事に絡めて計画が出来上がった。
父親の工務店で働いている昔なじみの安田茂彦に請け負わせてリフォームは出来ている。それは香菜が思っているのとかけ離れていた。ここへ来たときの香菜の表情を想像するだけで、修司は笑いがこみ上げて来そうだった。
翌日、香菜は自分の愛車で、首都高の混雑を避けるために朝早めに自宅を出た。
BMWのクーペ、色は赤。赤といってもドイツ車独特の落ち着いた赤色が高級感を醸し出す。
東京から恵須市へは必ずしも交通の便は良いとは言えないし、佐野家の別荘は旧道沿いの瞳湖の近くであるので、時間は掛かった。
瞳湖はまん丸の湖で、広くはないが水深は深い。典型的な火口湖で周囲の山の幾筋かの谷川から澄んだ水が流れ込むだけである。
周囲の山からは温泉が湧くので、湖畔は小さいながらも温泉街になっている。もともとこの地の大地主であった佐野家の別荘は、温泉街より一段と高い広大な地にあって、温泉街を見下ろし、さらに瞳湖も一望できた。しかし、香菜の祖父が東京へ出て成功を収めてからは、この家は別荘扱いになっていた。その後老朽化したために、本格的に別荘として建て直してからは、暑い夏は、香菜と母親、それにその頃はまだ元気だった祖母が、ここでひと夏を過ごすのが慣例になっていた。しかし、香菜が成長し、祖母も亡くなってからはそれも少なくなり、使われない年も出てきて、特にここ数年はまったく使用していなかった。
温泉旅館の下働きをしながら倉橋吾助が管理をしていたが、一昨年の暮れにくも膜下出血で急死してしまった。後をどうするかと思案していた所、吾助の葬儀にアメリカから戻ってきた息子が、香菜の父親の紀久雄と話し合って、アメリカに戻らずに管理することを買って出てくれた。
そのように香菜と母親の貴子は葬儀から戻った父親から聞かされたが、そのとき二人の間でどういう話が交されたかは、貴子も香菜も知らされなかった。

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佐野香菜は、スマホを持って、リビングルームをうろうろしながら居丈高に相手に話している。
「………」
電話で相手が話をしているようだが、母親の貴子には聞こえない。
「今度は先生も行くから恥掻かせないようにしてよ」
「………」
「じゃあ明日予定通りに出るから。着いたら冷たいビールくらいは直ぐ飲めるようにしといてね。それと、温泉も」
「………」
「そうよ、露天風呂も入れるようにしてもらわなきゃ。いいわ、着いてから気に入らない所は直してもらうから」
「………」
香菜は、スマホを切るとテーブルに乱暴に置いた。
「香菜さん、いくら吾助さんの息子さんだからって、あんまり無理は言わないのよ」
「いいのよ、あいつ昔から気が利かなかったんだから、ちゃんと言っておかないと分かんなのよ。それに、ここ何年も使ってなかったし」
「そうはいっても、息子さんも高校を卒業してからアメリカで苦労してきたんでしょう。ちゃんとした会社で、偉い人になったようだし。きちんとリフォームしてくれているわよ」
「そんなに優秀なら、あんな田舎に残らないで、吾助の葬式が終ったらアメリカへ戻りゃいいのよ。パパもよりによって、別荘の管理を頼んじゃうなんて」
「そうね、もうあの別荘もそう使うこともないし。今年が最後かしら」
「それはそうと、ママはいつ来るの?」
「あなた達のお勉強お邪魔しちゃ悪いから、それががひと段落した頃に。先生にもお礼をしなけりゃならないでしょ」
「じゃあ、一週間くらい後かな。そのくらいで論文の骨子は出来ると思う」
香菜の高飛車な電話を受けながら、高倉修司は片方の頬をゆがめるような苦笑を漏らしていた。
一人っ子で、両親はもとより祖父母にも溺愛されて、なに不自由なく育った香菜のわがままな性格は、二十歳を過ぎても直ってない、それどころかますます性格は悪くなっているようだ。
特に、ここ恵須市では大地主のお嬢様である。まだ、修司が父親と一緒に敷地の片隅の小さな小屋に住んでいた頃には、小さい香菜がかなり年上の修司を自分の下僕のようにこき使って、我儘を通してきた。
まるでアイドルとも言ってよいほどの可愛い顔立ちと、子供ながら均整の取れたスタイルの香菜に、修司はお姫様に仕えるように言うことを聞いてやっていた。
けっして、修司が喜んでやっていたわけではないのだが、父親の立場もあった。だが、その頃は具体的な計画を持っていたわけではないが、いずれこの貸しを返させてもらうつもりでもいた。父親の葬儀でアメリカから戻って来た時、香菜の父親から特別な意味合いも含めて別荘の管理を任されのを機に、アメリカの仕事に絡めて計画が出来上がった。
父親の工務店で働いている昔なじみの安田茂彦に請け負わせてリフォームは出来ている。それは香菜が思っているのとかけ離れていた。ここへ来たときの香菜の表情を想像するだけで、修司は笑いがこみ上げて来そうだった。
翌日、香菜は自分の愛車で、首都高の混雑を避けるために朝早めに自宅を出た。
BMWのクーペ、色は赤。赤といってもドイツ車独特の落ち着いた赤色が高級感を醸し出す。
東京から恵須市へは必ずしも交通の便は良いとは言えないし、佐野家の別荘は旧道沿いの瞳湖の近くであるので、時間は掛かった。
瞳湖はまん丸の湖で、広くはないが水深は深い。典型的な火口湖で周囲の山の幾筋かの谷川から澄んだ水が流れ込むだけである。
周囲の山からは温泉が湧くので、湖畔は小さいながらも温泉街になっている。もともとこの地の大地主であった佐野家の別荘は、温泉街より一段と高い広大な地にあって、温泉街を見下ろし、さらに瞳湖も一望できた。しかし、香菜の祖父が東京へ出て成功を収めてからは、この家は別荘扱いになっていた。その後老朽化したために、本格的に別荘として建て直してからは、暑い夏は、香菜と母親、それにその頃はまだ元気だった祖母が、ここでひと夏を過ごすのが慣例になっていた。しかし、香菜が成長し、祖母も亡くなってからはそれも少なくなり、使われない年も出てきて、特にここ数年はまったく使用していなかった。
温泉旅館の下働きをしながら倉橋吾助が管理をしていたが、一昨年の暮れにくも膜下出血で急死してしまった。後をどうするかと思案していた所、吾助の葬儀にアメリカから戻ってきた息子が、香菜の父親の紀久雄と話し合って、アメリカに戻らずに管理することを買って出てくれた。
そのように香菜と母親の貴子は葬儀から戻った父親から聞かされたが、そのとき二人の間でどういう話が交されたかは、貴子も香菜も知らされなかった。

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