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淫狼の生贄 第71回 未亡人再び(3)

「大切なお客さんに何やってんだ」
西片が声を荒げた。
「すみません………」
怜子が消え入るような声で謝る。
「西片さん、俺のタイミングが悪かったんだ」
椋田が取りなしたが、なんの役にも立たないことは怜子も十分知っている。
「お客さんが許してくれても、奴隷としての行儀が出来てない証拠だ。そういう時はどうなるんだ」
「はい、再調教をして頂きます。存分に罰を与えて下さい」
椋田には、この失敗をきっかけにした調教の流れかなと分かったが、初めて経験する杉森には、理不尽なことを西片が要求しているように思えた。だが、ここの所は黙って様子を見ていた。

西片が背後で怜子を縛り上げている縄をつかむと立ち上がらせて、天井からチェンブロックのフックが下がっている所へ連れて行った。
「逆さに吊ってやろうか」
「お願いです、逆さ吊りは許して下さい」
以前逆さ吊りを試みたことがあったが、怜子への責には向いていなかった。とは言っても、西片はいずれ仕込んでやろうとは思ってはいた。
「じゃあ、安本さんの鞭を受けるんだ」
「はい、有り難うございます」
鞭を受けると言われて礼を言う怜子を、杉森は理解できない。しかし、蛇蝎の会のスタッフはもちろん、西片も安本も怜子が疼痛で快感を得られることを知っていたし、何よりも増して怜子自身がそれを望んでいた。

「じゃあ、布川先生と安本さんお願いしますよ」
布川が怜子を縛り上げている縄に、背後で新しい縄を追加した。それをチェンブロックのフックに掛ける。
「西片さん上げてくれ」
声を掛けられて、西片がチェンブロックのリモコンを操作した。モーターの回転音と共に、フックが上がり始める。縄が引かれて横坐りになっていた怜子が、縄に引かれて立ち上がった。さらに引き上げられると、吊り縄を結んだ所が一番上になり、怜子は俯いて爪先立ちになった。剥き出しのふっくらした豊かな尻が突き出される。

いいバランスだ………杉森はその姿に見とれていた。熟した丸い線を持った女体が、縄で吊られている姿を美しいと思った。杉森はそんな自分を、やはりそういう嗜癖があるのかなと、改めて思っていた。この女の自由を奪って、自分の思うとおりにしたい………そんな思いが湧き上がってきた。
縄で吊られて危うい姿勢で立っている怜子の尻を、安本がバラ鞭でスナップをきかせて打ち据えた。
「ううっ!」
白い肌の上に鞭の房が当たり、薄らとピンクに染まる。
痛いだろうと思うが、悲鳴を上げることもなく、怜子は歯を食いしばって耐えていた。怜子への責を安本に任せて、西片は杉森の隣に戻ってきた。

「かなり痛いはずなんですよ。でも、お仕置きと称しての鞭打ちだけど、あれで怜子は悦んでいるんですがね」
「どういうことなんだね」
「あの痛みが、頭の中で処理されて快楽に変わっちゃうらしんです。むずかいことは分からないんですけど、疼痛系のマゾはそれだけで逝けるんですよ」
「はぁ………」
杉森にも理解できないが、経験のある西片が言うのだからそうなのだろう。

安本の鞭に、しばらくじっとして耐えていたが、つま先立ちの危うい姿勢である。段々耐えられなくなり、鞭が肌に炸裂するときに躰を捻るようになってきた。
鞭が腰の脇を狙ったときバランスを崩してグルリと回ってしまった。
「ううっ」
「だらしないな、これでどうだ」
思わず開いてしまった内股が狙われた。肌の薄い部分である。
「ヒッ」
と声を上げると片脚を持ち上げ庇おうとした。が所詮無理な姿勢である。床に着いていたもう片方の爪先も離れて、宙に浮いてしまった。怜子は慌てて床を探って、やっと爪先が着いた。
しかし、安本の鞭は次々と危うい所を狙う。とうとう、怜子は安本に鞭打たれる度に躰が動き、まるで踊るようになってしまった。

杉本はそんな責めを、身を乗り出して、食い入るように見つめていた。
「どうです、見ているだけでなく、杉森さんもやってみませんか」
その様子に西片が声を掛けた。
「出来るかな」
「鞭はちょっと練習しないと無理かも知れないけど、パドルで責めてみたら。パドルでも怜子は悦びますよ。佐渡山さん、杉森さんに手頃なパドルを持ってきてくれ」
佐渡山が幅が5センチ位、長さが60センチくらいの、革のベルト状のパドルを持ってきた。片側にグリップが付いている。
それを渡されて、杉森はグリップを握ってみた。思ったより革は厚く、重量もある。
「一寸振ってみて下さい」
言われて立ち上がると、空で振ってみた。適度にしなり扱い易そうだった。
「これなら使えそうだ」
そう言いながら怜子のそばに寄っていった。
「杉森さん、一発叩いてやって下さいよ」
安本が座を空けると、自力で立つのが苦しくなったのか、ゆらゆらと揺れる怜子の尻の膨らみに、腰を落とすようにして踏ん張り、パドルを思い切って叩きつけた。
バシン!と鈍い音がする。
「グゥ」
それでも怜子は悲鳴を上げることはなかったが、体勢が崩れてグルリと回ってしまった。
「せっかく杉森さんが責めてくれるんだ。布川先生、怜子がもっと悦ぶように吊り上げて下さいよ」
と西片が言った。





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テーマ : SM小説
ジャンル : アダルト

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1.縄に堕ちて
2.熟女人妻奴隷調教
3.禁断の館第1話未経験の女
4.禁断の館第2話未亡人再調教
5.淫狼の生贄
6.淫虐調教別荘
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