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淫狼の生贄 第39回 未亡人(5)

立て続けに、怜子の尻の膨らみを鞭が襲った。しかし、ウッといううめき声だけで耐えている怜子に業を煮やしたか、安本は前に回った。そして、豊かな胸の膨らみを狙って鞭を振るった。縄で絞り出されている乳房が、鋭い音と共にゆがんだ。
「ううっ」
敏感な所を打たれて、避けようと躰を捻る。その途端足が自分が漏らした小便で濡れている床を踏んでしまった。
「いいぞ、耐えるのなら徹底的に耐えてみろ」
安本は短い間隔で、右から左から鞭を振るってくる。
幸いバラ鞭なので、肌を切り裂くことはない。だがむっちりした白い肌は、たちまちの内に紅く染まってくる。尻の膨らみは既にほとんど色が変わっていた。
やがて鞭は下半身も狙ってきた。下腹部も打ち据える。太腿も打たれる。痛みが全身に広がってきた。
怜子はその都度まるで踊るかのように、足を踏み換え、躰を動かす。それが、新しい打擲場所を提供するようである。

初めのうちは打たれる度に、その肌が痛んだが、いつの間にかその痛みが躯に染み込むように感じられた。
確かに打たれた所は痛い。だがその痛みが染みこみ躯に広がるように感じると、それが心地よく思われてきてしまった。
躰の至る所を所構わず叩かれて、肌が赤く染まるのと同時にほてってきた。染みこんだ痛みが躯の中に満ちてきて、それが快感に変わってくる。
怜子は夫との躯の関係でアクメはおろか、エクスタシーも感じたことはない。もしかしたら、躯を合わすことで、快感すら感じてはいなかっただろう。快さが躯に満ちて来ることなど想いもよらない。

だが、今はその快感が躯に満ちてきてしまった。それも、鞭で打たれた痛みだけである。
怜子は全て身を任してしまった。
<気持ちいい………>
呼吸は荒くなり、ほとんど喘いでしまっていた。
きゅきゅと下腹部は苦しげに凹む。
鞭打たれる度に、頭が仰け反り、あるいは俯く。足下もおぼつかなく、もう汚れた床などには意識も行かず、ゆらゆらとよろめき出してしまった。

その様子を見て安本は鞭を振るう手を止めた。
鞭は止まったが、怜子は悶えながら、躯を震わせ始めてしまった。
「安本さん、怜子は鞭だけで逝ってしまったのか」
西片が驚いて声を掛ける。
「そうらしいですね。真正のマゾだと、そういうこともありますよ」
その会話の間も、怜子は体を震わせて、ヒーヒーと苦しげに息をつき、アクメを迎えていた。初めて迎えたオルガスムスだった。
やがてそれも収まると、脚から力が抜けて、膝が曲がり躰を縄に委ね、ガックリと俯いてて吊り下がってしまった。彼女は上り詰めた無我の境地の内に漂っていた。

「これじゃ駄目だな。いったん下ろしてやれ」
西片に声を掛けられて黒沢が怜子を梁から吊り下げている縄を解いた。怜子は自分で立っていられず、縄が緩むのに従って、床に崩れるように座り込み、さらに横たわってしまった。その床は怜子が失禁した尿で汚れている。そうだと意識していても、怜子にはそれを避ける力がなかった。
「しょうがないな、小便の中に倒れ込んじゃって」
西片は半ば楽しそうに怜子に声を掛ける。それは聞こえてはいたが、彼女はぐったりしたままだ。

尻の膨らみをはじめ、躰のほとんどが鞭で紅く染まっている。肌を痛めないように安本が注意したので、傷にはなっていなかった。
「風呂場で綺麗にしよう。スミ、支度をしておいてくれ。それと黒沢、その水たまりから引きずり出して、縄を解いてやれ」
スミは部屋を出て奥へ行った。黒沢は安本に手伝って貰って、床に倒れ伏している怜子を濡れていないところに、文字通り引っ張り出すと、二人で後ろ手に縛り上げている縄をほどき始めた。
全ての縄が躰から取り去られた怜子の裸身は、床にうつ伏せに横たわったまま放置された。
熟女という言葉がぴったりの躰は、丸い線を持っているが、腰は引き締まって、豊かな尻の膨らみがこんもりと盛り上がっている。肌の下に薄らと脂肪を置いた背中も、震い付きたくなるような艶めかしがあった。
西片は直ぐにも自分の物にしたかったが、それ以前に、マゾ奴隷として自分にかしずかせるように調教する方が先決だった。
単に昔、思いを寄せていた女を物にするだけでなく、西片にはもっと大きな目標があった。そのために、アメリカのファンドの安本とも協力していた。

「支度が出来ましたよ」
スミが戻ってきた。
「そうか、じゃあポチポチ行くか」
その頃には、男達は次に何をするか分かったらしく、西片と一緒に立ち上がった。さらに、黒沢がさっき解いた縄を一本取り上げ
「のんびりと寝ているんじゃないぞ」
と、怜子に声を掛けると仰向けにした。そして両手を合わせると、手首に縄を巻き付けしっかりと縛り上げた。
「立つんだ」
黒沢に代わって西片が縄尻を持ち、黒沢が怜子を抱き上げた。何とか怜子は立ち上がったが、もう男達に逆らう気力も力も残っていない。西片が縄尻と引くと、両腕を前に伸ばして、縄に引かれてよろよろと歩き始めた。

奥へ続く幅の広い廊下のような板の間。左手は板壁でドアがある。右は物置のようなスペースとキッチンとダイニング。突き当たりにもドアがある。
西片はそのドアを開くと、広いパウダールームが広がっていた。その中に怜子を引き入れた。大きな鏡が掛かっていて、そこに怜子の全身が映っている。
「鏡を見てみろ。素っ裸の自分を見るなんてめったにないだろう」
言われて鏡に目をやり、怜子は悲鳴を上げてしゃがみ込んでしまった。






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テーマ : SM小説
ジャンル : アダルト

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1.縄に堕ちて
2.熟女人妻奴隷調教
3.禁断の館第1話未経験の女
4.禁断の館第2話未亡人再調教
5.淫狼の生贄
6.淫虐調教別荘
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