禁断の館 第2話 未亡人再調教(2)
「実は鈴木さんがご都合で退会したんだ」
と、森本は続けた。
「なにか、私の不始末があったのでしょうか」
「いや、お前のせいじゃない。仕事の関係らしい。我々は会員個人のことには関係しないことになっているので、詳しいことは分からないが」そして、さらに続けた。
「鈴木さんとお前の関係は、いわゆるソフトSMだったようだな」
そう言われてもソフトSMが何なのか美穂は具体的には知らない。確かに激しい責めや痛みを伴う責もなかった。
「…………」
「せっかくMTLで調教してスレイブに仕立て上げてやったが、すっかりなまってしまっているようだ。これからは、どんな会員にも応じられるように、もう一度調教をし直す。それで今日呼び出したんだ」
その後、郷山が話を引き継いだ。
「ともかく会員さんあっての[禁断の館]だから。今日来て貰った古い会員の山本さんにも満足して貰えるようにする」
美穂には断ることは出来なかった。断れば[禁断の館]との契約を解除される。夫を失った今の状態では生活も苦しくなる。それだけではない。躯が求めてくるものを、どう処理して良いか分からない。もう、スレイブとしての生活が身に滲みてしまっていた。美穂は、ただうなだれているだけだった。
「じゃあ、後はよろしく頼むよ。山本さんも存分に」
そう言い残して、森本は出て行った。
「そう言う事だ、早速始めようか。まず初めに自分で脱いで、山本さんに躰を見て貰え。鈴木さんとのソフトSMで、なまってしまっているんじゃないか」
郷山が揶揄する。
「立つんだ、そして山本さんの方を向いて、ゆっくりと脱いでいけ」
調教師の佐渡山が命じた。
こんなことになるとは思わず、普段着のまま出てきてしまった。脱げと言われても、裸を見られる恥ずかしさより、身につけている物も恥ずかしかった。
「いまさらモジモジするタマじゃないだろう。素直に言うことを聞くんだ。スレイブの躾からやり直さなきゃ駄目なのか」
「そんな……」
美穂は椅子から立ち上がって山本の方を向いた。そして、ブラウスのボタンを外し始めた。
暑い季節なので、ブラウスの下はブラジャーだけである。
スカートを落とし、なま足に履いてきたサンダルシューズも脱いだ。後はブラジャーとショーツだけ。ごく普通の白いランジェリーだが、なぜかそこで手が止まってしまった。
鈴木とのプレイでは、[禁断の館]で着替えた衣装だったが、1枚ずつ彼が愛おしそうに脱がせてくれた。その時には、一寸恥ずかしいが、彼の暖かみのある手触りに期待が膨らんできた。
だが、改めてスレイブとして自分で脱ぐ、それも昨夜のシャワーの後から着けっぱなしのものを、複数の男に曝しながら。
「どうした、なにを恥ずかしがっているんだ。今日のご主人様の山本さんに全てを見て貰うんだ」
ここで手を止めていても、いずれはむしられるだけであろう。美穂はブラジャーのフックを外し、ショーツも取り去った。だが両腕で胸と股を隠してしまった。
「駄目じゃないか、手は後ろだ」
「完全にスレイブの作法を忘れてしまったな」
両腕を後ろに回して、裸身を山本の目に曝した。大勢の目に見詰められて、やはり恥ずかしさが湧いてくる。[禁断の館]のスレイブにされてからは、幸い鈴木以外の会員とのプレイはなかった。そのためMTLでの調教以来久し振りだった。
「良い躰ですね」
思わず山本が言った。
「うん、鈴木さんとのプレイで女ぶりが上がったな」
自分では気づかなかったが、躰全体がふっくらとし、線もまろやかになっている。しかし、決して肥満ではない。締まる所はしっかりと締まって躰全体は崩れていない。言ってみれば熟したと言うことなのだろう。
「調教の開始は、まず縄縛りだな。しばらく鈴木さんの縄だけだったので、プロの縄を受けてもらおうか」
郷山の言葉を待つこともなく、縛師の布川が縄の束を抱えてきた。その一つを解き、二つに折るとくちにくわえた。そして美穂の両腕を背後からつかむと、背中の貝殻骨の辺りに、X型に両手首を重ねた。片手でそれを押さえると、縄を掛け始めた。

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と、森本は続けた。
「なにか、私の不始末があったのでしょうか」
「いや、お前のせいじゃない。仕事の関係らしい。我々は会員個人のことには関係しないことになっているので、詳しいことは分からないが」そして、さらに続けた。
「鈴木さんとお前の関係は、いわゆるソフトSMだったようだな」
そう言われてもソフトSMが何なのか美穂は具体的には知らない。確かに激しい責めや痛みを伴う責もなかった。
「…………」
「せっかくMTLで調教してスレイブに仕立て上げてやったが、すっかりなまってしまっているようだ。これからは、どんな会員にも応じられるように、もう一度調教をし直す。それで今日呼び出したんだ」
その後、郷山が話を引き継いだ。
「ともかく会員さんあっての[禁断の館]だから。今日来て貰った古い会員の山本さんにも満足して貰えるようにする」
美穂には断ることは出来なかった。断れば[禁断の館]との契約を解除される。夫を失った今の状態では生活も苦しくなる。それだけではない。躯が求めてくるものを、どう処理して良いか分からない。もう、スレイブとしての生活が身に滲みてしまっていた。美穂は、ただうなだれているだけだった。
「じゃあ、後はよろしく頼むよ。山本さんも存分に」
そう言い残して、森本は出て行った。
「そう言う事だ、早速始めようか。まず初めに自分で脱いで、山本さんに躰を見て貰え。鈴木さんとのソフトSMで、なまってしまっているんじゃないか」
郷山が揶揄する。
「立つんだ、そして山本さんの方を向いて、ゆっくりと脱いでいけ」
調教師の佐渡山が命じた。
こんなことになるとは思わず、普段着のまま出てきてしまった。脱げと言われても、裸を見られる恥ずかしさより、身につけている物も恥ずかしかった。
「いまさらモジモジするタマじゃないだろう。素直に言うことを聞くんだ。スレイブの躾からやり直さなきゃ駄目なのか」
「そんな……」
美穂は椅子から立ち上がって山本の方を向いた。そして、ブラウスのボタンを外し始めた。
暑い季節なので、ブラウスの下はブラジャーだけである。
スカートを落とし、なま足に履いてきたサンダルシューズも脱いだ。後はブラジャーとショーツだけ。ごく普通の白いランジェリーだが、なぜかそこで手が止まってしまった。
鈴木とのプレイでは、[禁断の館]で着替えた衣装だったが、1枚ずつ彼が愛おしそうに脱がせてくれた。その時には、一寸恥ずかしいが、彼の暖かみのある手触りに期待が膨らんできた。
だが、改めてスレイブとして自分で脱ぐ、それも昨夜のシャワーの後から着けっぱなしのものを、複数の男に曝しながら。
「どうした、なにを恥ずかしがっているんだ。今日のご主人様の山本さんに全てを見て貰うんだ」
ここで手を止めていても、いずれはむしられるだけであろう。美穂はブラジャーのフックを外し、ショーツも取り去った。だが両腕で胸と股を隠してしまった。
「駄目じゃないか、手は後ろだ」
「完全にスレイブの作法を忘れてしまったな」
両腕を後ろに回して、裸身を山本の目に曝した。大勢の目に見詰められて、やはり恥ずかしさが湧いてくる。[禁断の館]のスレイブにされてからは、幸い鈴木以外の会員とのプレイはなかった。そのためMTLでの調教以来久し振りだった。
「良い躰ですね」
思わず山本が言った。
「うん、鈴木さんとのプレイで女ぶりが上がったな」
自分では気づかなかったが、躰全体がふっくらとし、線もまろやかになっている。しかし、決して肥満ではない。締まる所はしっかりと締まって躰全体は崩れていない。言ってみれば熟したと言うことなのだろう。
「調教の開始は、まず縄縛りだな。しばらく鈴木さんの縄だけだったので、プロの縄を受けてもらおうか」
郷山の言葉を待つこともなく、縛師の布川が縄の束を抱えてきた。その一つを解き、二つに折るとくちにくわえた。そして美穂の両腕を背後からつかむと、背中の貝殻骨の辺りに、X型に両手首を重ねた。片手でそれを押さえると、縄を掛け始めた。

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