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禁断の館 第2話 未亡人再調教(1)

大原美穂は、週2回パートで勤めている江洲県立大学から戻ってきて、着替えを始めた。
夫が行方不明になって、そろそろ1年になる。
[禁断の館]のスレイブにされて、月に数回、最初にスレイブとして仕えた鈴木と、[禁断の館]でSMプレイを続けていた。
鈴木からのリクエストだったのか分からないが、今のところ鈴木以外の会員と組むことはなかった。

そんなプレイだったが、[禁断の館]からの収入だけで充分生活は出来た。しかし、きちんとした仕事があると生活にリズムが出るし、外との付き合いも増えるため、大学でのパートも続けていた。
[禁断の館]のプレイで、独り身の寂しさも癒やされていたし、そのプレイでの鈴木も、美穂を思いやり、心地よい時間が過ごせ、今の美穂には満たされた生活を送っていた。

普段着に着替え終わったとき、固定電話が鳴った。最近はほとんどスマホで済ませているので、珍しいことだった。
用心しながら受話器を取った。
「もしもし」
「こちらは江洲県警本部です。刑事部の吉本と申しますが、大原さんのお宅でしょうか」
と、女性の声がした。
「はい……」
「以前、ご主人様の捜索願の提出された時に、偶然立ち会った者ですが、ご主人様の消息についてご協力頂きたいことがありますので、これからお伺いしたいのですが、ご都合いかがでしょうか」
「はい、大丈夫です」
「では、10分後くらいにお伺いします」
きっかり10分後に玄関のチャイムが鳴った。
玄関を開くと、私服の男女立っていた。女性の方には確かに見覚えがあった。
女性が名刺を出して
「ご無沙汰しました。以前江洲中央署でお会いした吉本です」
と名乗って続けた。
「県境の深い山林で、白骨化した遺体が見つかったのです。それで、捜索願を提出されている方と照合しています。万一のことなのですが、ご主人かも知れませんのでDNAの照合をさせて頂きたいのです。それで、ご主人が日常身につけていた物をお借りしたいのですが」
「刑事部の管理官さんとのことですが、捜査をされているのですか」
「まだ、事件性があるかどうかも分かっていないので、手の空いていた私が担当しています。それと、捜索願にも関わっていたものですから」
「分かりました。お上がりになって、何が良いか調べてみてください」
そんなやりとりがあって、一緒に来た男性が衣類数点を保管袋に入れて持ち帰った。
それから1週間ほど経った時に、また吉本がやって来た。そして白骨遺体のDNAが夫のDNAと一致し、大原春樹の遺体であることが確定した。警察は事故と事件の両方で調査したが、結局事件だと結論は付けられなかった。ただ疑問の点もあるので捜査は継続すると伝えた。
それから数日後、白骨化した遺体が美穂のもとに戻されて、葬儀が営まれた。

色々な事柄があったが、それらが一段落した頃、夫とシステム開発会社のSSDとの連絡役になっていた野中彩香がやって来た。
その彩香はMTLの手先として、美穂をSMの世界に引き込み、結局[禁断の館]のスレイブにまで調教されるきっかけを作っていた。その後分かったが、彩香もMTLで調教されていた。だが、その後の彩香について美穂は全く知らなかった。

今では彩香に会ったからと言って、恨みごとを言うことも無かった。同じ性癖を剥き出しにされてしまった女として、むしろ近親感すら感じてしまう。
「ご無沙汰していました。今日は[禁断の館]からお迎えに来ました」
「はい、でも何も連絡はありませんが。それに、いつも迎えに来る方ではないのですか。なんで野中さんなのでしょうか」
スレイブとして呼び出される時は、事前に連絡があり、体の状態などを問い合わせてくる。しかし、突然のことで美穂はいぶかしく思った。
「森本会長から私に直接指示がありましたので」
森本グループ会長からの指示というのは、何か特別なことがあるのだろうか。夫の死と関係があるのだろうかと美穂は思った。いずれにせよ行かざるを得ない。
簡単な身支度をして、彩香の運転する車に乗り込んだ。

車は[禁断の館]の通用口に着いた。何時もの通りで、美穂はある意味ではホッとした。夫の死のことでMTLから理不尽な要求があるのかと心配もしたが、[禁断の館]に着いたので、何時もの通りのプレイかも知れないと思い返していた。
だが、中に入ると、通常身支度をしたり、躯の処置をしたりする部屋ではなく、彩香は真っ直ぐプレイルームの一つに案内した。
「直接ここですか」
「ええ、この部屋へご案内するようにとのことでしたので」
彩香は入り口のカードリーダーにカードをかざし、部屋の中に彩香が来たことを知らせた。
「鍵は開いている。美穂は入ってこい。彩香は戻っていいぞ」
中からインターフォンを通して声がした。
「じゃあ美穂さん、ご自分で中へ入ってください。私の役目はここまでのようですので」
そう言うと彩香は去って行った。仕方なく美穂はドアの開閉ボタンを押し、ドアを開いて中に入った。が一歩入って立ちすくんでしまった。

プレイルームはどれも同じようなので、それに驚いたわけではない。中で待っていたのが、いつもプレイの相手、すなわち鈴木ではなく、複数の男たちだった。
その男たちは、最初にMTLで美穂を調教したメンバーだった。だが知らない男も居たが、それは一人である。
「久し振りだな。しかし、大原さんはとんだことだった。それでとりあえずは落ち着いたか」
森本グループを仕切る会長の森本が声を掛けた。森本が直々にここに来ているのは、普通ではないように美穂は感じた。
「はい、一通りは」
「じゃあ、立派な未亡人になったわけだ。まあ突っ立ってないでそこの椅子に座ったらどうだ」
美穂は男たちが三々五々に座っている椅子のうち、空いている一つに腰を下ろした。


第2話「未亡人再調教」を開始します。
とは言っても、今回は序のような物で、そもそもの経緯をかいつまんで書いてみました。
この前提を基に、この後に未亡人になった美穂への再調教を、書いていきます。
相変わらずのご都合主義のうえ、書きながらのアップですので、前後で矛盾などあると思いますが、お許しください。






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テーマ : SM小説
ジャンル : アダルト

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1.縄に堕ちて
2.熟女人妻奴隷調教
3.禁断の館第1話未経験の女
4.禁断の館第2話未亡人再調教
5.淫狼の生贄
6.淫虐調教別荘
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