縄に堕ちて第14回:鞭打ち
妙子を立たせると、野坂は後手の縄を解いた。瞬時自由になったが、直ぐに前で手のひらを合わせて、手首に縄が掛けられた。これも前の時に柱に吊られた時と同じだった。しかし今度は天井から吊り下がっているチェンブロックのフックに手首を括った縄尻が掛けられた。
野坂がハンドチェンを手繰ると、からからとを立てて、フックが巻きあがる。それにつれて、妙子の両腕も引き上げらた。
何をされるのか分からないが、妙子は黙って彼が成すが儘になっていた。
吊られるのかと思ったが、躰が真っ直ぐに伸びる程度で鎖は止められた。足は余裕を持って床に着いている。
野坂はハンドチェンを近くの柱の金具に掛けて邪魔にならないようにすると、妙子の前に回った。
妙子は縄一本身に付けず、完全な裸で彼の前に立たされることになってしまった。さんざん肌を曝してしまった今でも、このようにして見られると、恥ずかしさが募ってきた。だがどうしようもない。身を屈めることも、ましてや手で隠すことも出来ない。
躰が引き延ばされて、前も後ろも曝されている。必死に股を合わせて恥ずかしい所を隠そうとしたが、完全には隠すことは出来なかった。その恥じらいの姿を野坂は楽しそうに眺めていた。
三十路半ばの女体は柔らかな線を持って、程よい色気が漂っている。それでいながら、締まる所はしっかりと引き締まり、出るところは崩れることなく盛り上がっている。躰を伸ばされているので、胸の膨らみだけは平べったくなっているが、その代わりに無毛の下腹部には、クッキリと丘が盛り上がっていた。
「これから、口で満足させられなかった罰に、鞭でお仕置きだ」
「えっ!」
「ご主人の命令を満足出来ない時は、お仕置きを受けなければならない。奴隷になると言うことは、そう言う覚悟も必要なんだ」
「はい‥‥‥でも鞭だけは許してください。痛いだけで‥‥‥」
「当たり前だろ。痛いとか苦痛だとかじゃないとお仕置きにはならないじゃないか。それに、俺の奴隷になる覚悟で来たんだろう。耐えることも覚えなきゃだめだ」
そう言うと、少し離れてから、野坂は手に持ったばら鞭で激しく尻の膨らみを打ち据えた。
バシッ!
「ううぅっ!」
激しい痛みが走る。房の多いばら鞭なので、肌を切り裂くようなことはないが、打撃面積が広いだけあって、痛みの範囲も広い。
篠鞭や一本鞭のように、鋭い痛みではないし、肌に傷も残らない。しかし、それでも重い革を束ねて出来たばら鞭である。かなりの痛みを与える。
歯を食いしばってその痛みに耐える妙子。初めて素肌に受けた鞭は、初めの痛みの後でも、その痛みが躰に浸み込むようだった。
ビシッ!
今度は剥き出しの広い背中が打たれる。
「うっ」
思わず妙子はのけ反った。その拍子に足が流れて、たたらを踏む。苦痛で顔をしかめたが、それでも必死に耐えた。
野坂は鞭に慣れていた。無駄なくスナップを効かせて鞭を振るう。
前回も鞭を受けた。しかし、その時は着衣の上からだったし、今のより激しくなかったような気がする。
休む間もなく、次々と鞭が降ってくる。その度に、あちらにゆらり、こちらにゆらりと妙子の躰は揺れ動く。動くたびに躰が回転して、新たな生贄になる肌を曝していた。
下腹部を攻撃された時は、もう恥ずかしい所を隠す余裕などなく、大きく片脚を持ち上げて、そこを庇うような仕草をした。
それを待っていたかのように、剥き出しになったデルタ部分に鞭が炸裂した。
「ヒィ~~」
歯を食いしばって耐えていたが、思わず悲鳴が上がり、躰を捩ってそこをかばおうとした。だが、その時バランスを崩してぐらりと揺れ、その拍子に鎖に吊られるようにして躰が回転する。あわてて足でまさぐり体勢を整えたが、妙子は鞭で踊らされてしまっていた。
打たれる度に、そこの肌がピンクに染まっていく。もうほとんど全身が色づいてしまった。
躰を丸め、反り返り、回転して野坂の鞭に曝されていく。
やがて、一回ずつ振りかぶるように打ち据えていた鞭が往復で振るわれ始めた。間断のない攻撃‥‥‥打たれる度に痛みが走るが、それが躯に浸み込むように広がり、ジーンと痺れるような感じになる。
肌に炸裂した瞬間は耐えがたいような痛みだったが、その痛みすら妙子には快感になってしまっていた。
「ウウ~~~ッ」
悲鳴から呻きになり、さらに愉悦の声にも聞こえるようになっている。
しかし、もう妙子の躰は耐えられる限界に近づいていた。
「はぁ、はぁっ‥‥‥」
息が荒くなり、目は虚ろになってきた。
バシッ、ビシッ!
開いてしまっていた秘部を、間断なく打たれた時、すぅっと意識が消えていくような不思議な感覚になり、妙子はぐらりと揺れて、脚から崩れてしまった。痛みで気を失ったのではなく、痛みが与える快感に包まれてしまったようだった。
がっくりと首を折って、チェンブロックにぶら下がり、脚から力が抜けてしまっていた。激しい息遣いだけが紅く染まった肌を波うたせていた。
「逝けたのかな‥‥‥まさか最初からそんなこともないだろうが」
つぶやきが野坂の口から漏れた。

ご訪問の記念にクリックして、ランキングを上げて下さい。
野坂がハンドチェンを手繰ると、からからとを立てて、フックが巻きあがる。それにつれて、妙子の両腕も引き上げらた。
何をされるのか分からないが、妙子は黙って彼が成すが儘になっていた。
吊られるのかと思ったが、躰が真っ直ぐに伸びる程度で鎖は止められた。足は余裕を持って床に着いている。
野坂はハンドチェンを近くの柱の金具に掛けて邪魔にならないようにすると、妙子の前に回った。
妙子は縄一本身に付けず、完全な裸で彼の前に立たされることになってしまった。さんざん肌を曝してしまった今でも、このようにして見られると、恥ずかしさが募ってきた。だがどうしようもない。身を屈めることも、ましてや手で隠すことも出来ない。
躰が引き延ばされて、前も後ろも曝されている。必死に股を合わせて恥ずかしい所を隠そうとしたが、完全には隠すことは出来なかった。その恥じらいの姿を野坂は楽しそうに眺めていた。
三十路半ばの女体は柔らかな線を持って、程よい色気が漂っている。それでいながら、締まる所はしっかりと引き締まり、出るところは崩れることなく盛り上がっている。躰を伸ばされているので、胸の膨らみだけは平べったくなっているが、その代わりに無毛の下腹部には、クッキリと丘が盛り上がっていた。
「これから、口で満足させられなかった罰に、鞭でお仕置きだ」
「えっ!」
「ご主人の命令を満足出来ない時は、お仕置きを受けなければならない。奴隷になると言うことは、そう言う覚悟も必要なんだ」
「はい‥‥‥でも鞭だけは許してください。痛いだけで‥‥‥」
「当たり前だろ。痛いとか苦痛だとかじゃないとお仕置きにはならないじゃないか。それに、俺の奴隷になる覚悟で来たんだろう。耐えることも覚えなきゃだめだ」
そう言うと、少し離れてから、野坂は手に持ったばら鞭で激しく尻の膨らみを打ち据えた。
バシッ!
「ううぅっ!」
激しい痛みが走る。房の多いばら鞭なので、肌を切り裂くようなことはないが、打撃面積が広いだけあって、痛みの範囲も広い。
篠鞭や一本鞭のように、鋭い痛みではないし、肌に傷も残らない。しかし、それでも重い革を束ねて出来たばら鞭である。かなりの痛みを与える。
歯を食いしばってその痛みに耐える妙子。初めて素肌に受けた鞭は、初めの痛みの後でも、その痛みが躰に浸み込むようだった。
ビシッ!
今度は剥き出しの広い背中が打たれる。
「うっ」
思わず妙子はのけ反った。その拍子に足が流れて、たたらを踏む。苦痛で顔をしかめたが、それでも必死に耐えた。
野坂は鞭に慣れていた。無駄なくスナップを効かせて鞭を振るう。
前回も鞭を受けた。しかし、その時は着衣の上からだったし、今のより激しくなかったような気がする。
休む間もなく、次々と鞭が降ってくる。その度に、あちらにゆらり、こちらにゆらりと妙子の躰は揺れ動く。動くたびに躰が回転して、新たな生贄になる肌を曝していた。
下腹部を攻撃された時は、もう恥ずかしい所を隠す余裕などなく、大きく片脚を持ち上げて、そこを庇うような仕草をした。
それを待っていたかのように、剥き出しになったデルタ部分に鞭が炸裂した。
「ヒィ~~」
歯を食いしばって耐えていたが、思わず悲鳴が上がり、躰を捩ってそこをかばおうとした。だが、その時バランスを崩してぐらりと揺れ、その拍子に鎖に吊られるようにして躰が回転する。あわてて足でまさぐり体勢を整えたが、妙子は鞭で踊らされてしまっていた。
打たれる度に、そこの肌がピンクに染まっていく。もうほとんど全身が色づいてしまった。
躰を丸め、反り返り、回転して野坂の鞭に曝されていく。
やがて、一回ずつ振りかぶるように打ち据えていた鞭が往復で振るわれ始めた。間断のない攻撃‥‥‥打たれる度に痛みが走るが、それが躯に浸み込むように広がり、ジーンと痺れるような感じになる。
肌に炸裂した瞬間は耐えがたいような痛みだったが、その痛みすら妙子には快感になってしまっていた。
「ウウ~~~ッ」
悲鳴から呻きになり、さらに愉悦の声にも聞こえるようになっている。
しかし、もう妙子の躰は耐えられる限界に近づいていた。
「はぁ、はぁっ‥‥‥」
息が荒くなり、目は虚ろになってきた。
バシッ、ビシッ!
開いてしまっていた秘部を、間断なく打たれた時、すぅっと意識が消えていくような不思議な感覚になり、妙子はぐらりと揺れて、脚から崩れてしまった。痛みで気を失ったのではなく、痛みが与える快感に包まれてしまったようだった。
がっくりと首を折って、チェンブロックにぶら下がり、脚から力が抜けてしまっていた。激しい息遣いだけが紅く染まった肌を波うたせていた。
「逝けたのかな‥‥‥まさか最初からそんなこともないだろうが」
つぶやきが野坂の口から漏れた。

ご訪問の記念にクリックして、ランキングを上げて下さい。