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縄に堕ちて第7回:曝されて

最初の和室に妙子が戻ると、やや小振りの座卓に黒塗りの四角い箱が置かれていた。座卓の片隅には茶の支度もされている。
「説明しなかったが分かったようだな。顔もきちんと直して、綺麗になった。少し遅くなったが昼を食べるか」
彼が茶の支度をしようとするのを押しとどめて、妙子は二つの茶碗に茶を注いだ。
「瞳湖畔の旅館から取り寄せた弁当だ。この辺りでは一流と言われているが、妙子の舌にはどうかな」
四角い箱のふたを開けると、目も楽しませてくれる松花堂弁当だった。
妙子はバスローブを脱ぐように言われるかと心配したが、そう言うこともなく、いつの間にか和やかな昼食になっていた。

食事が終わることは、彼は妙子の横に座り、妙子の腕についた縄の跡を愛しそうに撫でていた。
「いずれ消えるから」
「ええ‥‥‥」
言葉は少なかったが、妙子には満たされた時間だった。

どちらからともなく、二人は畳の上に横たわって、お互いの口を合わせていた。
貪るように舌を絡ませていたが、そのまま彼の手が、乱れてしまったバスローブの合わせ目に潜り込んだ来て、無毛の下腹部を愛撫し始めた。
「いい手触りだ、素敵だよ」
耳元で囁かれて、妙子の気持ちは徐々に高まってきた。いつの間にか彼女は恍惚となり、全てを彼の手に任せてしまっていた。

バスローブの紐を解かれて、前がすっかりはだけられていた。それすらも妙子には心地よく感じられる。
背中に手を回されて、彼に上半身を起こされた。バスローブはその動きで完全に脱がされてしまっていた。
「アゥン」
横抱きにされて、妙子は彼の口づけを求め、彼もそれに応じていたが、やがて手を離すと、畳の上に散らばっている縄の束の一つを手にした。

「両手の手のひらを合わせて前に出して」
素直に手を合わせて前に差し出すと、その手首に彼は縄を巻きつけた。幾重にも巻き付けて、幅が4、5センチになる。次に両手首の間に縄を回し、手首に巻き付けた縄に巻き付けて、手首の縄を一つに締め上げる。最初緩く巻き付けていた手首の縄が、しっかりと締まってしまった。

「立ってこっちに来るんだ」
手を括った縄尻を引かれて、妙子は廊下に引き出された。とは言っても、妙子は逆らったわけではない。そうやって自由を奪われると、彼女は自然に責めを受ける態勢になってしまっていた。
隣室との間の柱の下に、20センチほどの高さの木の台が置いてある。その横にはそれよりかなり高い踏み台も置いてあった。
「この台の上に、柱を背にして立つんだ」
言われた通り妙子が立つと、彼は妙子の両手首を縛った縄尻を持ち、踏み台に上がった。柱の上の方に金属のリングが打ち込まれている。そのリングに縄尻を通した。
彼が縄尻を下に引くに従って、妙子の両腕は上に持ち上げられる。
手に縄尻を巻き付けると、彼は体重をかけてなわを引いた。妙子は両腕を引っ張り上げられて、柱に背をつけて真っ直ぐ立たされた。
うっすらと脂を下に置いた白い肌が、明るい夏の午後の光の中で、輝くようである。
彼は思い切り引いた縄を妙子の手首を括った縄に、下からくぐらせて上に引き、妙子を吊っている二本の縄を束ねるように巻き付けて縄止めした。妙子は両手を上げて立たされてしまい、身動き出来なくなってしまった。
「素晴らしいスタイルだ。綺麗だよ」

彼は踏み台から降りると、部屋に散らばっている縄の束を皆廊下に持ってきた。そして、その一つを解くと、二つ折りにして、妙子と柱を一つにして巻き付けていった。それ程強くはないが、しっかりと妙子を柱に縛り付ける。
胸の膨らみの上から始まり、6カ所ほど同じように柱に縛り付けた。特に今回は胸の膨らみの上にも縄が掛けられて、その膨らみを押しつぶしていた。その上、鴇色の珠は二つ折りにした縄に挟まれている。
思いがけない縄掛けを素肌に受けて、妙子はその拘束感と感触を味わっていた。
柔らかい敏感な肌に麻縄が食い込んでいる。強制的に立たされた躰が、さらに柱と一体になるように身動き出来なくなってしまった。
ふっくらとした無毛にされた下腹部まで縄を掛けたが、彼は両脚には一切縄を巻き付けなかった。

すっかり裸にされ、躰を引き伸ばされて、外に向けて曝されてしまっていた。
恥ずかしさがひとしおだったが、見ているのは彼だけ。そのため、彼への捧げものになったような気持である。
「ああ、気持ちいいです‥‥‥」
「そうか、よかった。でももっと気持ちよくしてあげるよ」
また縄の束を解くと、妙子の躰と柱の間に通して、柱に縛り付けている一番上の縄を一つにして巻き付けて、ぐっと引き絞った。柱に縛り付けている縄が、左右から引き締められる。そのため、さらに縄が躰に食い込み、全く身動きできない。
「ううっ!」
余りにも強い拘束感に、さすがの妙子も呻き声を上げる。

他の縄も同じように引き締められて、妙子は完全に柱と一体になってしまった。とくに胸の膨らみには、無残に縄が食い込み、形の良い乳房が潰れてしまい、さらに縄に挟まれた乳首が突き出されてしまっていた。
まるで躰にたがをはめられたようで、ピクリとも動かない。その締め付けられる強さに、妙子は、やがて別世界に入り込んでいってしまった




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1.縄に堕ちて
2.熟女人妻奴隷調教
3.禁断の館第1話未経験の女
4.禁断の館第2話未亡人再調教
5.淫狼の生贄
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