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縄に堕ちて第4回:脱がされる

その様子を見ていた彼が妙子を抱きかかえると、僅かに開いている妙子の口に、自分の口を寄せた。
唇が触れた時に、妙子は避けようとしたが、全く身動きができない。だが、自分の意に反して、妙子は避けるどころか、その唇に自分の唇を合わせると、口を開いて積極的に彼の舌を受け入れた。妙子はまるで別世界にでも入ったように、彼の舌に自分の舌を絡ませて、愛撫する。息が詰まるような濃密な時が流れる。

鞭で打たれて火照った躯と相まって、彼女はとろけるような恍惚感に身を任せていた。
<私はどうしちゃったのだろう。でも、気持ちいい‥‥‥>
雁字搦めに縛られた躰を、強く抱かれて受ける口づけに、妙子は躰全体が燃え上がるようだった。
今まで口だけでこんなに感じたことは無かったし、それ以前に夫との間に、こんなに激しく深い口づけなどなかった。さらに縄の拘束感と彼に抱き締められている感覚に酔っているような気持ちだった。

躰を自由に扱われて、愛撫される心地よさは、今まで妙子が夢見てきたそのものと同じか、それ以上だと感じていた。
腰のあたりがしびれるようで、さらに恥ずかしい所も溢れて来てしまっていた。

だが、そんな恍惚とした息が詰まるような深い口づけも、やがて終わってしまった。
妙子は何か物足りなさを感じたが、自分の方から求める自由は無かった。その不自由さも、囚われているという意識を高くしていた。
「どうだい、この世界に入り込めたか」
トロンとした目で、妙子はまるで操られるように彼にうなずいていた。

彼が脚の縄を解き始めた時にも、全てを彼に預けて、彼の成すままに任せてしまっていた。今は妙子にはそれが気持ちよかった。
だが下半身の縄が全て解かれた後、彼の手が妙子のパンツのフックに掛った。それが外されると、妙子にも彼が何をしようとしているのか分かった。
<今はだめ‥‥‥汚してしまっている‥‥‥>
「お願いです。今は許して下さい」
「なんでだ、奴隷になるはずじゃないのか。ご主人様に肌を見せられないのじゃ、どうしようもないじゃないか」
「そうじゃなくて‥‥‥」
躰を汚してしまっているからとは、恥ずかしくて言えない。自由を奪われているのだから、どう抗っても、彼の思うままなのである。
妙子は黙ってしまって、目をつぶり恥ずかしさに耐えていた。

そんな妙子をよそに、彼の手は物慣れたようにパンツを脱がしてしまった。さらにパンストもあっさりと皮を剥ぐように、妙子の身から離れてしまう。
その下はショーツだけだ。だがその淡いベージュ色のショーツは、はっきりと染みで色が変わっていた。
「三十四だと言っていたが、齢の割には肌に艶があるな。うん?この染みは何だ」
彼があからさまに声に出した。
「いや、恥ずかしい‥‥‥」
「鞭で濡らしたのか、それともさっきのキスか」
「‥‥‥」
妙子は何も言えずに、ただゆるゆると首を左右に振るだけである。自分でもショーツにしみ出すほど、いつ濡れたのかはっきりしない。

彼はゆっくりとショーツを捲って、わざわざ汚れたクロッチを剥き出しにする。
「すっかり汚してしまったな」
「言わないでください、恥ずかしい‥‥‥」
妙子は下半身を剥き出しにされるというだけでも恥ずかしい。だがそれはここに来ると決心した時に覚悟したことだった。だが、その過程でこんな淫らな結果を見られてしまうなんて思いもよらなかった。
しばらく、汚れを見つめていた彼は、その後は素早くショーツを抜き取った。

さっき持ってきた段ボールの箱から、豆絞りの日本手ぬぐいを二本取り出した。そしてその一本を折りたたみ、真ん中を結んで結び目を作った。さらにもう一度結ぶと、その結び目を大きくする。ネットで色々と見てきた妙子には、それが猿ぐつわの準備だと分かった。
<猿ぐつわもされるのだわ>
その想いは、今まで抱いてきた被虐感を一層盛り上げてきた。だが、実際には初めての事なので、それがどんな感じなのかは分からない。
「口を開けるんだ」
彼の命令に素直に従って、妙子は口を開いた。
<アッ‼>
開いた口に押し込まれたのは、妙子が考えていた日本手ぬぐいの結び目ではなく、汚してしまったショーツだった。それも、クロッチを先ず口に押し込み、さらにその後に全てを押し込んでしまった。
その後、その上から手拭いの結び目を咥えさせると、頭を持ち上げて、後頭部でしっかりと結んだ。

「自分で汚したものを口に入れられて、どんな感じだ」
「うう、うう‥‥‥」
何を言っても呻き声にしかならない。
彼はさらにその上から折りたたんだ手拭いで覆う。完全に日本手ぬぐいの猿ぐつわになった。
彼は妙子を抱き起すと、部屋の片隅に立っている姿見の前に連れて行った。嫌でも全身が映ってしまう。
「見てみろ」
初めて見る自分の緊縛された姿だった。夢にまで見たその姿にうっとりとしかけたが、下半身が丸見えである。着衣の上半身と裸の下半身のアンバランスさ。それだけではない、一番隠しておきたい所が完全にあからさまにされてしまっていた。繁茂している黒い草叢が、これ見よがしに存在を主張していた。
「うう‥‥‥」
妙子は恥ずかしさに、思わず目を閉じて俯いてしまった。だが、その恥ずかしいという思いが、また妙子の躯を刺激してきた。




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1.縄に堕ちて
2.熟女人妻奴隷調教
3.禁断の館第1話未経験の女
4.禁断の館第2話未亡人再調教
5.淫狼の生贄
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