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縄に堕ちて第3回:鞭の雨

「じゃあ、このまま続けていいね」
「お願いします」
縦縄が増え、胸を括った縄に巻き付き、膨らみがえぐり出されそうだ。ブラジャーをしているが、縄が食い込んでくる。
縦縄がさらに下がり、縄尻が腰をしっかりと縛り上げた。

彼は後手に縛り上げた所に、さらに縄をつなぎ、鴨居に打ち込まれている金属製のリングに通して、立ち縛りにした。
「これから脚を縛っていくので、倒れると危ないからちょっと吊っておくだけだ」
そう言うと、彼は妙子の両脚を揃えると、足首を丁寧に縛り上げた。しっかり縛ると、縄尻を上にあげて膝の下に縄を巻きつけた。さらに、膝の上、太腿、その上にと縛っていった。その一か所毎に縦縄を通して、しっかりと結び付けている。最後の縄尻は、背後を通って腰の縄に結ばれて、グッと引き絞られた。

そこまで縛り上げると、吊っている縄をリングから外し、妙子を抱きかかえるようにして、畳の上に仰向けに横たえた。
妙子は縦に通った縄に妨げれて、躰を曲げることも出来ず、一本の棒のように転がっていた。躰中が縄に絡めとられて、まるで縄に抱かれているようである。その感覚が妙子の意識を夢の世界に連れ込むようだった。
深く息をしようとしても、胸の縄に妨げられ、深呼吸などできない。浅い息を早く繰り返している。まるで喘いでいるようだった。

「どうかな。縄で縛られると言うことは、自由を奪われて、相手に全てを任せる言うことにもなる。これ以上続けるかい。それとも、これで終わりにするか。まだ、間に合うよ。もっともこれが最後の選択の機会だが」
床に投げ出されたように横たわっている妙子を見下ろして、彼が優しい声で言った。
妙子はもう完全に別世界に入っている。そこから戻ることなど考えられなかった。
「お願いします。ご主人様の奴隷にして下さい。いい奴隷になるように、調教してください」
「よし、じゃあこれからは奴隷として扱おう。何事にも耐えて、調教を快楽として、悦びとして感じられる、それで絶頂感を得られるようになるんだ」
「はい、ご主人様」
「しばらくそのままで縄を味わっていろ」
彼はそう言い捨てると、どこかへ出て行ってしまった。残された妙子は、目をつぶって躰を締め付けてくる縄の感覚を味わっていた。

じっとしていたが、疲れてきて躰を動かした。動かしたというよりも、もがいたと言った方がいい。しかし、その僅かな動きでも、縄がきしみ、締め付けてくるところが微妙に変わる。また新たな刺激が妙子を恍惚の世界へ導く。
やがて彼女は意識して身もだえていた。新しい刺激、拘束感を求めて芋虫のように畳の上を転げいた。あまり大きく躰を折ることは出来ないが、それでも可能な限り躰を折ると、縦縄も新たな刺激を与えてくれた。

「すっかり楽しんでいるようだな」
上から声が聞こえて、妙子はハッとした。縄に感じて、さらに刺激を得ようと躰を捩じりくねらせていたのを見られたらしい。
「‥‥‥」
「まあいいさ、最初の縛りで縄を味わうことを覚えるなんて、素質は充分だな」
彼はシャツとズボンを、茶色の作務衣に着替え、大きな段ボールの箱を抱えていた。
「じゃあ、まず調教の最初に鞭を覚えてもらおう。奴隷の調教には、鞭は必須アイテムだ」
「えっ!」
妙子は最初から鞭などという、予想外の展開に息をのんだ。しかし、調教してほしいと自分の口から頼んでしまっている。何もかもご主人様任せだ。まして、雁字搦めに足の先まで括られていては、逃げ出すことも出来ない。そう、縛られると言うことは、全てを受け入れることと同じなのだと、妙子は悟った。

彼は妙子をうつ伏せにすると、持ってきた箱から房の多いばら鞭を取り上げ、盛り上がったヒップに最初の鞭を加えた。
「ヒーッ」
ビシッと鞭が炸裂したとたんに、痛みが走った。とは言ってもばら鞭なので、裂かれるような痛みではない。声を出してしまったが、我慢できない程ではなかった。
鞭で逝けるというようなことをどこかで読んだが、そんなことがあるのかと思っていた。確かに、今は歯を食いしばって、ただ耐えるより他なかった。

打たれるところを手でかばおうとしても、その手はがっしりと縛られていて全く自由が利かない。妙子は躰を回転して、鞭から逃れようとした。
畳の上で、妙子の棒のように縛られた躰が、あちらへ、こちらへと転がりまわる。しかし、そんな妙子を面白がっているように、彼の鞭が追いかけてきた。
バシッ!
「ギャァ~~~」

腕以外は衣服に覆われているので、素肌を叩かれるほどではないが、それでも重い痛みが躯に響く。
何回も叩かれる内に、妙子はその痛みが躯に浸み込んでくるような気がした。
鞭で打たれた瞬間は、痛みがあったが、その痛みが躯の中に広がると、無意識のうちに気持ち良くなっていた。そしていつの間にか、ぼうっとなってしまっていた。




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2.熟女人妻奴隷調教
3.禁断の館第1話未経験の女
4.禁断の館第2話未亡人再調教
5.淫狼の生贄
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