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歪んだ正義=家元・香澄(第43回:最終回・奴隷K 11)

翌日Kは雁字搦めに後ろ手に縛り上げられて、蔵の床に転がされていた。
上半身は菱縄でがっしり縛られて、その縦縄の縄尻が整形して形を整えられた秘唇の間を通って股間を割っていた。股間を縛り上げた二本の縄の間には、すでに勃起してしまって顔を出した敏感な球が挟まれている。縛りはきつく、ほとんど秘裂の中に没してしまっていた。
ただ脚には全く縄はなかった。だが、それがKにとってどういう意味があるのかは、しばらくしてから思い知らされた。
口にはなめし革で出来た猿ぐつわが噛まされて、さらに柔らかな革で出来た目隠しもされていた。
Kはすでに1時間くらい、その状態で放置されている。視界を奪われた暗黒の中で、秘裂に食い込む縄の痛さに耐えながらも、Kはきつく締め付けてくる縄を味わっていた。
躰を動かすたびに、縄のきしむ音がし、締め付ける拘束感も変わる。Kはまるで芋虫のように躰をくねらせて、その拘束感を味わって、ほとんど縄に酔ってしまっていた。

中本が作務衣姿で蔵に入ってきた。
「今度の調教の仕上げだ。しっかりと鞭を味わうのだぞ」
Kは視覚を奪われて、中本の居る所は分からない。突然の声にその方に顔を向けた。
「ムムム‥‥‥」
猿轡のために言葉にはならない。
「何言っているんだか分からないが、今は言葉はいらない。鞭を受けてそれを悦びにするんだ」

Kは脚をピタリと合わせて、仰向けで転がっている。菱縄でせり出された乳房の頂で、乳首がすでに尖っていた。
そこをめがけて、最初の鞭が振り下ろされた。ばら鞭であるが、さすがに敏感な所なので痛みが鋭くKにひびく。周りの状況が分からないので、Kにとっては突然の攻撃だった。
「ムゥッ!」
くぐもった悲鳴が漏れてKの躰が横になり、脚を折って縮こまった。そのために大きくせり出してしまった尻の膨らみに次の打撃が向かった。
バシッ!
「ウムゥ~~」
反対側に転がると腰を打たれた。
目隠しをされると感覚が鋭くなる。気配で中本のいるところは何となく分かったが、それとは別に鞭の痛みも鋭くなる。

Kは鞭を受けるたびに、転がって逃げるが、それは中本に新しい攻撃場所を提供するだけだった。さらに動くたびに、脚が乱れて股間が剥き出しになってしまう。埋没するほど縄を食い込まされた秘裂が、鞭の前に無防備に曝された。中本がそれを逃すはずはない。空を切る音と共に、激しい攻撃に見舞われた。
「ムギュ!」
異様な呻きを吐き出して、Kの躰が跳ねた。
股を割っている縄だけでも鋭い痛みだが、それに鞭の痛さが加わる。

「まだまだこれからだ」
転げまわって逃げようとするKを追って、中本の鞭はとどまるところを知らない。
バシッ!
ビシッ!
「うう~~~」
縄を纏っていても、肌の露出は多い。その肌に鞭が弾けた瞬間は、耐えがたい激痛がはしる。しかし、それは瞬間とは言えないけれど、短時間で消える。Kはそれはそれとして我慢して耐えた。その痛みは躯に浸み込んでくるように消えていく。そしてじーんとした痺れにも似たものが、躯の中に広がってくる。
Kは詳しく自分の状態を分析していたわけではない。そんな余裕すらなく、ひたすら中本の鞭打ちから逃げるように、床の上を転がり、肌に炸裂する痛みに耐えていた。

びゅーん、バシッ!
「ああぅ~~」
もう脚を合わせて股間をかばう余裕もなく、Kの全身が攻撃対象になってしまった。
既に縄からこぼれている肌は紅くそまって、一部はみみず腫れになっていた。
中本はばら鞭だけを使っている。彼にとっては、鞭は痛みを与えるだけでなく、鞭でKを愛撫している感覚でもあったようだ。切り裂くような痛みより、同じ痛みでもある程度鈍い痛みを与えたい、それが彼の愛情なのだろう。それと同時に、上品な家元の殻の中に隠棲する、Kという人格を引きずり出したかった。

どの位続いたろう。中本も全身汗まみれになって、息も上がってきた。
Kは打たれる度に、激しい痛みに見舞われていた。痛みに悲鳴を上げてこらえた後に、その痛みが躯に浸み込んで広がってくる。その広がってくるものは、直接の痛みではなく、打たれたところから放射状に、疼くような感覚となって広がり、徐々に躯に浸み込んで大きくなってくる。それが消えないうちに、鞭で激しく打ち据えられて、またその感覚が広がり、積み重なって躯の中を満たしてきてしまう。
その挙句、それがまるで快感の球のように膨らみ、Kの躯の中で爆発し、光を四方に放出しているようだった。
<いやぁ~~~、鞭で打たれて感じちゃってる。そんな~~~>
Kは必死に打ち消しても、躯は正直だった。すでに愉悦の光は、とどめることが出来ないほど、頭の中まで満たしてしまっていた。

バシッ!
「アアゥ~~~」
大きく開いた股間に鞭が当たった瞬間、Kが躰を突っ張らせた。そして突然足の指を曲げて、頭をのけぞらせて、アクメに似た状態を示した。
中本がよく見ると、股間に食い込んだ縄の色が変わっていた。
中本は手を止めると、Kの顔を覗き込んだ。
「逝ったか、逝ったのか」
言葉を奪われているKは、やっとの思いで頷いた。その時も躰を痙攣が走って、アクメの状態が続いていた。
Kは鞭だけで、初めて絶頂を極めてしまった。マゾ奴隷として、また一つの峰を超えたことになった。

その日の夕方、一条香澄に戻ったKは、中本の車で自宅に戻った。これから、また華道霞流家元としての生活が始まる。二日間で躯の中で蠢いていたものを、奴隷Kとしてすっかり吐き出して、家元としての別の生活をする。しっとりとした上品な家元の中のKは、しばらくは大人しくしているだろう。だが、香澄はそれもまた自分であることを、一時も忘れることはない。Kとしての悦びが、香澄の人生を豊かにしていることを、幸せに思っていた。    (終わり)


長い物語になってしまいました。「歪んだ正義」シリーズは、これで終わりとします。
次回からは、新たな物語を始めたいと思いますので、引き続きご愛読をお願い致します。



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はじめまして

何時も楽しく読んでいます。奴隷K良かったです。特に鼻輪は鼻フックの調教は好きです。奴隷Kの続編期待しています。

Re: はじめまして

たけ様
コメントありがとうございます。
奴隷K、お褒め頂き、嬉しく思います。
次作は、ちょっと趣きが変わりますが、その次に「歪んだ正義」のシリーズから独立して、奴隷Kを含むM奴隷の話を考えています。
これからも、よろしくお願いいたします。
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